Q
ちょっと前に流行ったソリッドシチュエーションスリラー……のつもりで作られたらしいスリラー。
あらすじは、鎖で椅子に縛られ、車座に座らされている8人の男女。足元には順番を示しているらしいアルファベット、中心には1台のメトロノーム。
すでに1人は血を流して絶命している中、男の声が流れてくる。
「私はクエスチョンマスター。これから皆さんに質問をします。ルールは2つ、1つは20秒以内に答えること。もうひとつはウソをつかないこと。もし、ルールが破られた場合、死の捌きが下ります」
そして、奇妙な質問に答えるデスゲームが始まった。
まあ、これだけ聞けば興味の湧きそうな内容。しかし、日本特有の録音の小ささ、出演陣の素人くさい演技、脚本のまずさが悪い感じにミックスされています。いぬすけは酷評されているのを読んでから観たのでショックが少ないですが、SAWのような映画を期待して観ると、ガッカリするかもしれません。
ただ、これだけ書いてもダメな部分が伝わらないので、ちょっと具体的に。
録音の小ささ。この作品のキモは、質問内容と、その質問に対する反応のはずなのに、肝心の質問が聞こえない。これに関しては、音声の発生元を考慮しての演出ともとれますが、多分単純に録音の低さだと思う。
素人くさい演技。素人ならいいんですが、演技をしている姿が嘘くさい。いきなり『私はクエスチョンマスター。死のゲームをする』と言われて、全員文句を言いながらも冷静に答えてたり、あまり死の恐怖を感じられないのに、ルール違反を告げられた途端、とってつけたように恐れ出したり。
脚本というか、演出というか。多分、すべてをダメにしているのはここ。音声は聴こえるようにとればいいし、演技は下手でも見せ方で何とでもなるように思います。
ただ、作中で【SAW】を引き合いに出して、ネタばらししてしまうセンスや、話の展開上、必要なこと、必要のないことの区別がつけられないのは酷評も仕方ない気がします。
たとえば、不条理ホラーなどで目的が最後まで観てもわからないのはアリだと思うんです。それとか、いわゆるグラビア系アイドルホラーのように演技はアレだけど、セクシーシーンを観せるとか、単にスプラッタな死に方を観せるだけでも、それはそれで酷評されても、映画としてはアリなんじゃないかと。
しかし、この作品に関しては、1人巨乳の女優さんがいるものの、特にそういうアピールもないし、殺されるときも暗転して、死体も普通に切り殺されているだけ。しかも、血は流れているものの噴き出しもしていない。
その癖、車座の椅子が1人死ぬごとに動かされた気配もないのに動くのはどうやっているのか、最後の方にどんでん返しのようなものがあるんですが、それがまったく意味のないものだったりとか、理解に苦しみます。
正直、「俺たちは理解してもらえる人たちにだけ観てもらえればいい」と言っている小劇団の自己満足のような作品でした。
何とか楽しみたければ、先にSAWを観て、深夜にヘッドホンをしながら観れば、それなりには面白いとは思います。
オススメ度(10段階)……★
(やっぱり日本人はソリッドシチュエーションスリラーの製作には向いてないと思う。ホラーは逆に精神的に怖いけど)
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↑エロいし、精神的に病むけど、こっちの方がまだましな気がする
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