2008年12月 1日 (月)

再移転のお知らせ

安住の地を捜し求めているこのブログ、

再移転することになりました。

コメント&トラックバックしていただいた方々、申し訳ございません。

ただ、移転が終わるまで放置しようと思ってます。

ちなみに移転先はアメブロです。

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クライモリ

ウエストヴァージニアの森林地帯。医学生のクリスは急ぐ余り、渋滞を避けた旧道で若者たちの車と事故を起こしてしまう。

クリスとキャンプに来ていた5人の若者の車は走れなくなっており、他に車が通る様子もない。携帯も通じないため、若者の2人を残して、公衆電話まで歩くことにした。

クリスたち4人は暗い森の中、一見のあばら屋にたどり着く。その頃、見張りのために残ったふたりには、残虐な殺人鬼たちが迫っていた。

え~と、冒頭で別の殺人シーンがあり、その殺人鬼の正体と思うようなニュースが流れます。そのため、ネタバレもへったくれもないのですが、殺人鬼の正体は近親交配を繰り返した結果、異常性を持った奇形の人間です。

もう初めからそれが判明しているため、あとはどういうシチュエーションで殺されていくのか以外、展開のしようがありません。

ただ、近親交配での異常性にしては、ほぼ不死身のようなタフさを持っているのと、何故か社会的なのが解せません。

殺人鬼たちは、食人族でもあり、人間を殺しては食料にするんですが、とてもじゃないけど、社会に入れる感じではありません。にも関わらず、車は普通に運転するし、罠や武器の扱いに妙に長けています。本当にどこで習ったものなのやら。むしろ、知能は高いように思えます。

殺人描写に関しては、あまり恐怖感は感じませんでした。確かに大量の内臓や血液が出てくるので、気持ち悪さや残酷さは伝わってくるのですが、、いまいち恐怖として変換されない。カップルがたくさん映ったら、ラブストーリーかと言ったら違うような印象ですね。

ただ、殺人鬼たちは一家(もしくは一族)なんですが、そのうちの痩せた一人の演技だけは精神的に怖いです。映画の中の怖さ以上に、このレベルの精神異常者を役者が演じているという怖さ。演技とはいえ、なかなか出来るものじゃないんじゃないかと。

よくホラー映画で無言の殺人鬼はいますが、あれってまだ一線引いてる気がするんですよ。殺すのも作業している感じで。この映画の彼は、食べるためでもありますが、しょっちゅう奇声を発していて、まるで無邪気に虫を殺す子供のよう。そのため、どうしても感情が入っているように見えます。

基本的に食人一家にどう殺されていくかを観る映画だと思うので、ゴア系が嫌いな方や、食事中は観ない方がいいと思います。

オススメ度(10段階)……★★★
(ゴア系の映画としては充分良い映画ですが、一般向けではないです)


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2008年11月27日 (木)

名探偵コナン 戦慄の楽譜(フルスコア)

劇場版12作目となるこの作品。一応、全作観ているいぬすけからすると、ちょっと違和感があります。いつも劇場版は何らかの形でヒロインの蘭が目立つシーンがあるんですが、今回それっぽいシーンがありません。ちょっとガッカリでした。

とはいえ劇場版なので、事件の規模は大きめでした。そんな戦慄の楽譜(フルスコア)のあらすじ。

高名な元ピアニスト堂本一揮が創設した堂本音楽アカデミーの門下生を狙ったと思われる連続爆破事件が発生。被害者の一人、バイオリニストの河辺奏子は一命をとりとめたものの、予定していた堂本音楽ホールの完成記念公演を断念、山根紫音が代役を務めることとなった。

コナンたちは、園子のコネでその堂本音楽ホールの完成記念公演に招待される。そのリハーサルで出会った天才ソプラノ歌手の秋庭怜子が何者かに狙われるが、コナンのおかげで難を逃れることが出来た。しかし、その後も飲み物への薬物混入、ダンプカーでの襲撃、エアライフルでの狙撃と、犯人の襲撃は続き、堂本アカデミーの門下生がさらに2人殺害されてしまう。

講演会当日、コナンと秋庭はホールの外を歩いている途中、何者かに襲われ意識を失ってしまう。

公演が始まると、ホールが大爆発を起こし、全体が火の海に包まれていく。だが、ホール内は完全防音のため、観客の1000人は爆発に気づいておらず、講演が続けられていた。

一方、意識を取り戻したコナンたちは、ホールの中にいる蘭の元へと走る。果たしてコナンは、蘭たちを助けることができるのか!?

そして、旋律に隠された謎とは?

いま、この感想を書いていて思ったんですが、もしかして戦慄と旋律ってかけてるんですかね? すごくいまさらですがw

それにしても、冒頭でも書きましたが、どうもいままでの劇場版に比べて物足りないです。どっちかというと、テレビで放映したニューヨーク編を劇場版として上映してくれた方がそれっぽかったんじゃないかと思います。劇場版が好きな方は、その話がDVDになったら是非観ていただきたいくらい。

また、いつもと違って、あんまり謎解き要素がないので、感想も書きづらいんですよね。強いてあげれば過去話がちょっと出てきて、それに関係する人物がいるんですが、それも特に印象的な話でもなく……。

あ、ただ今回コナンに特殊技能がw 絶対音感を持つ音痴ww いや、ちょっとそれって。いぬすけもかなりの音痴です。何しろ鍵なしっ子なので、たとえXーJAPANだろうが、Perfumeだろうが、キー一定で歌います。むしろ、輪唱すると負けませんw そんな自分は絶対音感ありません。

コナン君は絶対音感があるにも関わらず、音痴です。まるで、黒人並の強じんなバネがあるのにルールが覚えられないサッカー選手ばりにダメな子のよう。

それに関連して、もうひとつ言いたいことがあるんですが、そっちは完全にネタバレなのでダンマリ決め込みます。

あ、ただ、この作品を観ての最大の疑惑。最近、コナンと灰原ってツーカー過ぎないか?

オススメ度(10段階)……★★★★★★
(コナン自体が無難の域に達しているので、オススメは出来ますが、過去作ほどの傑作ではないです)


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2008年11月17日 (月)

MOTEL(モーテル)

最近のホラーってゴア系、ゾンビ系、不条理な怨霊系ばっかりになってきた気がします。ヒットが出て量産されちゃうとやっぱりレベルが下がりますね。この作品もリアルさはあるものの、量産感が否めませんでした。

デビッドと妻のエイミーを乗せた車は、高速を降りて、人気のない田舎道を走っていた。息子を事故で亡くしたふたりの関係は冷め切っており、口を開けば口論が始まる。それを避けたかったデビッドが、少しでも早く自宅へ帰ろうとしたのだった。

深夜のドライブはアライグマを避けたことで、さらに悪化の道をたどる。エンジンがトラブルを起こし、途中ガソリンスタンドで修理をしたが、ついには動かなくなってしまった。ガソリンスタンドに戻ってみたが、すでに修理工はおらず、ふたりは携帯も通じない山道に取り残されてしまう。

デビッドとエイミーは電話を借りるため、『パインウッド・モーテル』という名のモーテルへと立ち寄るが、フロントには誰もいなかった。やがて、奥の部屋からかすかに女性の悲鳴がしているのに気付くが、まるで何事もないかのように中年の男が現われる。

男はメイソンと名乗り、モーテルの支配人で、悲鳴は暇つぶしに観ていたホラー映画ということだった。電話は表に公衆電話があるが、修理工は先ほどのスタンドだけだから、翌朝やってくる修理工を待った方がいいということだった。

仕方なくモーテルに部屋をとったふたりは、ハネムーンスイートだと言われた部屋に入り、余計に気が滅入ることになる。古めかしい壁紙に、錆びた汚水が流れ出すバスルーム、埃の被った家具、そのどれもが幸せな気持ちとはほど遠かった。

そんな中、突如として凄まじいノックが響き渡る。デビッドがおそるおそる調べるが、廊下には誰もおらず、どうやら隣室の客の仕業のようであった。

だが、メイソンに苦情を言うように告げると、今夜の客はデビッドとエイミーだけだと言う。

やがてノックも収まり、やることもなかったデビッドは何気なしにテレビの横で埃を被っていたビデオをセットしてみる。すると、モニターに映し出されたのは、ホラー映画さながらに覆面の男たちが男女を惨殺するというものだった。

あまりの映像にショックを受けたデビッドが画面に見入っていると、おかしな雰囲気を感じる。殺人シーンは同じ部屋で行われているのだが、何故か見覚えがあるような気がするのだ。

妻の何気ない言葉に周囲を見回したデビッドは驚きの声を上げる。映像はいままさに自分たちのいるこの部屋で撮られたものだったのだ。悪ふざけだと願ったが部屋に隠されたカメラによって、その希望も絶たれる。

ふたりは次の犠牲者となってしまうのか?

真相がスナッフ・ムービーの撮影という作品としては、本当に普通レベルです。深夜にテレ東とか、フジテレビとかで流してそうだよなとか思います。

ただ、最近のスナッフ系の作品としてはゴアシーンがなく、サスペンス色が強いので血みどろとか苦手な方でも安心して観れるかと思います。逆に言うと、スプラッタ大好きなゴアゴアな人には勧められません。

内容としてもシチュエーション色が強いので、趣味と実益を兼ねているのはわかるんだけど、なんかモヤッとしたものが残ります。不快とかそういうことでなく、単純に消化不良感があります。

たとえば趣味と実益を兼ねているメンバーがやけにプロっぽく、軍人か特殊部隊なのかと思うような雰囲気なんですが、正体わからずじまいだったり。途中でビデオの買い手が出てくるんですが、捕まる気がしなかったりとか。

もっとも、地方に行くと、この宿ってどうやって生計立ててんだ? っていう宿あるので、そういう不思議さから作られた映画と考えるとリアルだとは思います。

あと、この映画のDVDには『もうひとつのオープニング』がメニューにあるんですが、いぬすけとしては、『もうひとつのエンディング』の間違いじゃないかと思うのもモヤモヤの原因かもしれません。その映像がオープニングだと、起きた出来事を後から語る形になるんですが、そういう感じには観えないんですよね。どうなんだろう?

オススメ度(10段階)……★★★
(さすがにここまで地味だと勧めづらい)


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マイ・ブルーベリー・ナイツ

何かカフェが舞台の作品ないかと思っていたら、やけにヘビーブッシュされている本作を発見。借りてみました。

恋人に突然別れを告げられたエリザベスは、元恋人となった彼の家の向かいにあるカフェに出入りするようになる。

カフェのオーナーのジェレミーは、毎晩ブルーベリーパイを出してくれながら、色々な話をしてくれた。

ジェレミーと会話を繰り返すうち、エリザベスは癒されていったが、元彼のことを忘れられず、旅に出ることにする。

ニューヨークを離れたエリザベスは、行き着いた先々で様々な人々と出会い、何かを与えられていった。

別れた妻を愛し過ぎる余り、アルコール依存症になった男、人を信じないことを信念とする女ギャンブラー。彼らがエリザベスにもたらしたものはなんだったのか。

エリザベスは、その答をニューヨークにいるジェレミーに伝えたい。そう思い始めていた。

え~と、アメリカ人はスケールが大きいです。傷心旅行的な自分探しの旅で5603マイルですよ。9000キロ近いです。東京からフランスの端っこくらいまでなら行けてしまいそうです。もちろん、1日での走行距離ではないですが、それでも自分探しの旅の距離ではないですね。

そこで出会うアル中男とその妻、女ギャンブラーですが、本音を言うと特殊なキャラクターではないです。むしろ、知人をたどれば知り合ってしまいそうなタイプ。だけど、それが逆にリアル。特に別れてアル中とか日本でも結構いそうです。

残念ながらカフェが舞台とは言いづらかったのですが、言葉の掛け合いがウォン・カーウァイらしい雰囲気。昔のトレンディドラマを思い出させるオシャレな大人トークという感じです。

エロティックなシーンとかないですが、恋人や夫婦で観るとちょっと恥ずかしい気がするので、こっそり一人で観るのをオススメ。

オススメ度(10段階)……★★★★★
(面白いけど、ちょっと淡々とした感じなので、観る人を選ぶかも)


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2008年11月16日 (日)

ガチボーイ

佐藤隆太主演の学生プロレスドラマ。佐藤隆太って本当に色々な作品に出てますよね。ドラマの【ROOKIES】は言うまでもなく、先日いぬすけも感想をブログにアップした【ブース】、【7月24日のクリスマス】、実は【レミーのおいしいレストラン】では声優なんかにも挑戦していたり。

ヒロイン役のサエコに関しては、画面を見なくてもわかりますw ドラマの【おいしいプロポーズ】でもそうでしたが、声が独特すぎて役の幅が狭そうで仕方がありません。もうダルビッシュの奥さんなので、そんなに仕事来ないでしょうけど。

というか、ぶっちゃけ、聞き覚えのある役者さん以外、みんな消えてしまいそうな感じでした。でも、この作品は面白いという不思議な映画。

そんな奇跡的な映画のざっとしたあらすじ。

司法試験にも合格出来ると言われた天才の五十嵐良一は、何を思ったか大学のプロレス研究会(HWA)に入会を希望する。去年の学園祭で楽しそうに試合をする選手たちに憧れ、仲間になることを夢見ていたというのだ。

プロレス研究会の仲間になった五十嵐は、天才と言われただけあって、よくメモをとるのだが、何故か『段取り』を覚えることが出来ない。

そんなある日、五十嵐は『マリリン仮面』というリングネームとマスクをもらい、商店街で開催した試合に出ることとなった。だが、試合の途中で『段取り』を忘れた『マリリン仮面』はガチンコ(真剣)勝負を始めてしまう。

マンネリ気味の試合に飽きていた観客たちには、『マリリン仮面』のガチンコ振りは新鮮で、一躍人気レスラーになっていた。

だが、学生プロレスである以上、『段取り』なしで試合を続けていくことは出来ない。そんな折、五十嵐が『段取り』を覚えられない秘密が明らかになる。なんと五十嵐は『高次脳機能障害』という病気で、記憶を保持することが出来なかったのだ。

五十嵐は去年の学園祭の後、自転車で転倒した際に頭を打ち、障害を負ってしまったのである。事故より昔のことは覚えているのだが、事故以降のことは眠ってしまうとすべて忘れてしまうのだ。ことある毎にとっていたメモは、それが理由だったのである。

周囲は当然ながら危険だと反対する。しかし、五十嵐は記憶がないのは生きていないのと同じで、プロレスによって得た筋肉痛や痣は昨日の自分を覚えているのだと言う。それを感じることで自分も生を実感出来るのだとも。

そんな五十嵐の悲痛な叫びと熱意は、仲間たちを突き動かし、憧れだった学園祭で試合に出れることになるのだが……。

予告とか観ている限りでは、単なるコメディ映画だと思ってました。一応、カテゴリー的にはコメディに入れてはおきますが、観た感想としては哀しい印象の方が強かったです。

実際、笑えるシーンも多いのですが、その多くがシニカルな笑いなのと、佐藤隆太のキャラクターが熱血タイプなので哀しさが際立ってしまうんでしょうね。

学生プロレスという特殊なコミュニティがわからないとイマイチ楽しめないかもしれませんが、レスラーたちの名前を聞けば笑えるような気がします。さすがにボラギノールはw

オススメ度(10段階)……★★★★★★
(コメディ観たいと思って借りると失敗すると思う)


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2008年11月 8日 (土)

僕の彼女はサイボーグ

ふと気付くと、最近観る映画やドラマで気に入っているのはほとんど【Rookies】の俳優が出ていることに気付いたいぬすけです。もっとも、【虹の女神/Rainbow Song】当時の市原隼人は酷いと思います。今は好きになるくらいあか抜けましたけどね。

いつも通りのざっとしたあらすじ。

不幸な青年ジローの20歳の誕生日。自分へのプレゼントを買いに訪れたデパートで、焼け焦げたボディスーツを着たあからさまに怪しい少女と遭遇する。彼女はワンピースに着替えると、お金も払わずその場を立ち去り、ジローが食事をしていたレストランへと現われた。

自分も誕生日だと告げる彼女によって、ジローは強引に誕生日を一緒に過ごすことになる。彼女の言動はメチャクチャだったが、いままでの孤独な誕生日に比べれば、エキサイティングで魅力あふれるものであった。しかし、そんな充実した時間は長くは続かず、彼女は意味深な言葉を投げかけると、姿を消してしまう。

1年後、21歳の誕生日を迎えたジローの前に再び彼女が現れるのだが、どこか1年前の彼女とは違和感を感じた。なんと彼女は未来のジローが送り込んだサイボーグだったのである。

なんとなくですが、【猟奇的な彼女】と【ドラえもん】を足して2で割った印象。ツンデレで美女なドラミちゃんがやってきたみたいな?

でも、内容自体は普通のラブストーリー。はじめは振り回されながらも楽しそうに生活をしていたジローが、心を理解出来ないサイボーグの『彼女』に苦悩するようになる様とか良いです。ちなみに、このサイボーグという呼称は正確ではないですが、韓国映画ではアンドロイドやロボットなどの定義が適当なだけ。

特筆すべきは『彼女』役の綾瀬はるか。表情が無機質で、本当に機械のようでした。とても【ホタルノヒカリ】の表情豊かなズボラお姉ちゃんとは思えません。【ハッピー・フライト】ではどうなんですかね?

小出恵介の方は、何やっても最後は熱血っぽくなるねという印象。ただ、よく考えるとこの二人、【Rookies】では姉弟役なんですよね。映画やドラマってそういうことがあるから面白いですよね。

また、観どころとして、この作品は様々なところでCGが使われているんですが、クライマックスの震災シーンは良い出来になっています。邦画は洋画に比べてCG技術が遅れていますが、結構追いついてきている気がします。ネット画像は日本のレベルの方が高いんですけどね。

最後の方の展開に納得いかない人も結構いみたいですが、アレはアレでアリだと思います。

オススメ度(10段階)……★★★★★★
(こんな『彼女』がいたら、生活にもハリが出そう)


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↑良く知られている赤パッケージじゃないこっちも幻想的でいいですね。

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2008年11月 5日 (水)

ミスト

ポスター画家のデヴィットは嵐の翌日、息子のビリー、隣人で弁護士のノートンとスーパーマーケットへと買い出しに出る。 会計をしていると、外からサイレンの音が聞こえ、なにやら慌しい様子が見てとれた。

やがて、ひとりの男がスーパーに飛び込んでくると、何かに怯えるようにして、扉を閉めるように促す。男の様子に住民たちが困惑していると、瞬く間に霧が周囲を飲み込んでいった。

血気盛んな男たち、懐疑的な弁護士ノートン、狂信的な女性ミセス・カーモディ、集団心理、見た事もない怪物による襲撃、隠された真実……様々なものが絡み合う中、デビットたちは生き残ることが出来るのか。

実は公開当時、昔あった【ザ・フォッグ】のリメイクだと思ってました。霧の中に何かいるというのは一緒でしたが、こちらはスティーブン・キングの小説に基づいてます。

ただ、よく特筆されている後味の悪さが定評のエンディング、事件の原因となる施設が原子力発電所から軍事施設に、スーパーマーケット内で情事にふけるのが主人公から別人に、怪物が大幅に変更、教祖化する女性の運命などが小説版とは変わっているようです。

すでに後味が悪いという評判を聞いてから観ていたせいもあるかもしれませんが、よくあるパターンだったので、それほど衝撃のエンディングではなかったです。ただ、確かにあそこまでして、これかと思うと監督か脚本家のドS振りには感服しました。

いぬすけとしては、教祖化していくミセス・カーモディの方が不快感たっぷりです。というか、自分がその場にいたら、序盤で外に放り出すか、撃ち殺してそう。

それにしても、こういうパニック映画を観ていると、アメリカ人って馬鹿なのか? って不思議になります。虫のような怪物に襲われた際、「電気消せ!」って言われてるそばから点けていく奴とか、自分に火つけちゃう奴とか、ストーリーの進行上必要なミスならわかるんですが、無駄死にというか、その無駄死にすら特に目立ちもしないという不思議さ。なんか戦争になったら核ミサイル撃っちゃいそうな勢いです。

閉じ込められている人数があまりにも多過ぎて、何が何やらなんですが、ほとんどの人たちが流れに身を任せているという個人主義アメリカというのが嘘のよう。それこそ主人公のデヴィッドを否定したかと思えば、今度は賛同、ノートンについたり、またデヴィッドについたり、不安になったらカーモディと一丸となったり大忙し。

ただ、そんな右にならえな人たちでもたくさんいれば厄介で、頭がおかしい人がトップに立つと大変だということを思い知らされる映画です。

オススメ度(10段階)……★★★★★★★
(人によっては説教くさく感じるらしい)


サイレントヒル
↑この作品もスティーブン・キングの『霧』をモチーフにしているとのこと

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2008年11月 4日 (火)

エスケイプ・フロム・リビングデッド

【ブレア・ウィッチ・プロジェクト】や【クローバーフィールド】のようにカメラ視点がメインの作品。わかりづらくて、2回観てわかったとおもったものの、このレビューを書くのに「あれ?」となって3回観ました。

そんなわかりづらい作品のざっとしたあらすじ。

アジアから発生したといわれる謎のウイルスがイギリスにも上陸。政府の対応が遅れ、情報が錯綜していた。

記者(※1)のヴァネッサ、プロデューサー(※1)のアンディ、リポーターのリアン、カメラマンのマットの4人は正確な情報を伝えようと、取材先であるサウスゲートへと赴く。しかし、取材対象の人物どころか、村中のどこにも人の気配はなかった。

ロンドンでも感染が拡大し、交通が寸断されてしまい、身動きの出来なくなった4人は、取材対象の農家に泊まらせてもらおうと中へと入る。やはり中には誰もおらず、先ほどまでは何とか通じた携帯電話も通じなくなり、固定電話すらも使えなくなっていた。

状況の突然の悪化に戸惑っていると、突然停電が起こり、村中に歩く屍が現われる。

その1ヶ月後、ジョン、グレッグ、エリザベスの3人は、逃げ場を求めてさまよっていた。途中、先ほどまで死んでいたはずの死体に襲われたが、なんとかそれを倒す。

工具や無線の部品をとりに立ち寄った街で、どうやら他にも生存者がいて、無線を流していることを知り、食料を調達して更なる逃避行を続けていく。

同じ頃、ジョンたちは知らないが、無線を流しているグループはサウスゲートの北にある農場に立てこもっていた。

スー、アナ、ジェフ、ゴーク、ジェームズたちは立てこもりを続けていたが、食料もあと数日分、燃料も底を尽きかけている。

その上、感染者たちは高速道路側から次々とやってくる。先の見えない状況に苛立ちを募らせていた。

そこへ周囲の探索に出ていたアーミンが食料のある地域を見つけてくる。しかし、そのアーミン自身がすでに感染してしまっており、縛りつけるしかなくなっていた。

それぞれのグループが状況に追い詰められていたが、本当の恐怖は別なところにあった……。

近々公開のジョージ・A・ロメロの【ダイアリー・オブ・ザ・デッド】のローカル版のような感じ。というか、原題なんてTHE ZOMBIE DIARIESだしw もっとも臭い的には【食人族】ですが。

時系列が正しい順序じゃないのと、登場人物が明確に見分けがつかない上、洋画の場合は呼び名が固定じゃないことがあるので、ちゃんと観ないと勘違いするかも。いぬすけはてっきり2グループの話だと思って観てました。

ただ、ゾンビ映画としては割と正統派と言うか、古典に近い作風に仕上がっています。少ない人数でうまく撮ってる印象ですね。

気になる点は、ジャーナリストグループの夜あふれ出す感染者たちが日中ひとりも見つからないこと。夜活性化するんだと、他のグループのシーンで日中出歩いてるのがおかしくなるし。

もう1点、どうやって生き残ったのか不明な人物がいるんですが、それが不思議でたまりません(ここも時系列違うのか?)。

※1:たぶん。明確には書かれてないので、言動から推測。

オススメ度(10段階)……★★★★
(劇場未公開としては出来が良いけど、メジャーレベルではないので)


3年絵日記
↑真相とかでなくても、3年もつけてたらそれはそれで凄いと思う

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2008年11月 1日 (土)

やわらかい手

世間的にはあまり推奨されないであろう映画ですが、あえていぬすけは勧めます。良いです。洋画にしては珍しく人情モノに仕上がっているし、愛する者のためなら穢れることすらも厭わないという女性の強さが表現し尽くされていました。

それではざっとあらすじ。

ロンドン郊外に住む未亡人のマギーは、これまで平凡な人生を歩んできた。最愛の孫オリーが海外で手術をすれば助かることを知るが、息子夫婦には費用を工面する余力はない。かと言って、仕事を探すにも中年の専業主婦であるマギーでは雇い口などあるはずもなかった。

そんなマギーが迷い込んだ歓楽街ソーホー地区で、『ウェイトレス募集・高給』の貼り紙が目に入る。しかし、その店の『ウェイトレス』というのは、特殊な『ウェイトレス』であった。なんとその店は、壁越しに男性を手でイカせる風俗店だったのである。

店のオーナーのミキは迷い込んだ中年の未亡人にあきれながらも、そのなめらかな手に素質を見出し、雇うことにする。一度は逃げ出そうとしたマギーだったが、愛するオリーのため、覚悟を決めた。

仕事を始めたマギーは、そのなめらかな手ですぐに店のNo.1に登りつめ、マギーの源氏名である『イリーナ・パーム(手のひらイリーナ)』の名はソーホー中に広まっていく。だが、売れっ子になってもマギーは焦るばかりだった。オリーの病状が進んでおり、手術の期限が迫っていたのである。

マギー役のマリアンヌ・フェイスフルはぱっと見、「誰? ただのおばさんじゃん」という印象ですが、実は貴族出身で気品もあり、人気のあった女性。一時はミック・ジャガーの恋人だった時期もあるようです。ただ、そんなスター生活から転落、ドラッグ中毒、ホームレス生活などを乗り越えてきた彼女の演技や存在感は、近年の女優の中でも群を抜いていると思います。正直、息子夫婦の演技が軽く感じてしまうくらいで、日本で言えば主役を食ってしまうことのある野際陽子のような存在と言えるかもしれません。

また、あらすじは本当にあらく書いているので省いていますが、マギーが仕事を続けていくことや、仕事の内容を知ることで、周囲の反応が変わっていきます。その辺りは日本とあまり変わらないんだなって感じがしました。肉親でも何でもない人たちは偏見に満ちた好奇の目を向けるんだなっていう。実際、自分が女性で子供や孫が難病だったら風俗で働けるかとか、妻や母親が風俗で働くことに抵抗がないかと言われても、実際にそうなってみないとわかりません。ただ、実際にそれを実行する人がいたら、本当に凄い女性だと思います。

よく映画や小説等で恋人や子供を助けるために犠牲になるっていうのがありますね。あれはあれで凄いことだとは思うんですが、いぬすけ的にはあんまり感動はしません。ですが、この映画のように死ぬのではなく、プライドを捨てるというのは生半可じゃないと思うんです。犠牲になって死ぬのはそれっきりですが、プライドを捨てて何かをするというのは持続します。

現実社会でも、家族との生活のために嫌な相手にも頭を下げるサラリーマンのお父さんたちとか、本当に賞賛に値するんじゃないかと。いや、それで家計をやりくりしているお母さんたちも偉いですが、ここではそれはそれということで。

本当に大人向けの映画ですが、愛する人に何が出来るかを考えたい時に観て欲しい1本です。

オススメ度(10段階)……★★★★★★★★
(子供には勧めませんが、大人には観て欲しい1本)


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↑覗き部屋じゃないですよ

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